医師を動かすコミュニケーション術は病院の経営に関わる責任者にとって不可欠なスキル。
優れた戦略、優れた戦術、優れた制度があっても、成果は実行力と実践力次第だからです。特に医師が動かないと収益改善のインパクトは望めません。
医師は医師の言うことしか理解しない!?
医師に経営の意図を理解して動いてほしいのに業績(お金)の話をすると嫌な顔をされる。
病院経営に関わる方なら、経験があるでしょう。多くの医師の働き方は自分の診療ニーズが優先なので、経営の問題は二の次になります。
こんなに病院の経営環境が厳しくなっても、経営のことには無関心な医師はほとんどです。近年は事務系や看護部門でも、経営思考が育まれてきたので、病院経営をテーマにした管理者研修の依頼が増えています。しかし、その研修に医師が参加することは稀です。
医師とそれ以外の職種とは本質的な能力、資格・制度的違い(役割)から、同列で期待・評価し合わないという特性があるからでしょうか。医師とのコミュニケーションが成立しにくい一因かもしれません。
「医師は医師の言うことしか聞かない」とも言われています。大切なのは医師の診療ニーズと病院のコンセプトの一致化を図ることですが、これを組織のトップの医師である院長がやらないとなかなかついてきてくれません。